1910年代～1920年代くらい、第二次大戦前、20世紀初頭のユニオンシャツ。
Tシャツの始祖に当たるユニオンシャツの長袖タイプ。
ブランドタグに1908年の特許所得日がある事から、それ以降の物だと分かります。
当時は秋冬のウール素材とは別にサマー用と呼ばれたコットンのユニオンシャツ、ユニオンスーツがあり、それに該当すると思います。
今で言うビンテージのヘンリーネックTシャツですが19世紀のユニオンスーツのディティールを継承したデザインが特徴の希少なアンティーク品。
表記はありませんが質感的にはコットン素材、コットン１００％だと思われます。
筒胴、伸縮性のある素材、ヘンリーネック、貝ボタン、袖口はリブ仕様、首下、背面に当て布あり。
首回りや袖のリブはかなり細かい編み込み、作りで如何にも大戦前のアンティークなディティール。
主要縫製はフラットロックでは無く説明し辛いですが他で見た事の無い縫製仕様で印象的には19世紀末～20世紀初期のウール素材のアンダーウエアに近い感じです。
時期的にフラットロック、フラットシーマーが普及する以前の縫製仕様だと思われます。
ビンテージレプリカの世界で再現されている20世紀初頭のアンダーウエアの元ネタにあたりますが実際の細部の作りはレプリカよりも細かく、当時の専用編機でしか作れないリブの編み方、当時のアンティークミシンでしか縫えない縫製仕様など、再現不可能なのが確認出来ます。
実寸はメンズＳサイズくらいの小さ目のサイズ感。
だいたいの実寸は肩幅45cm、身幅38cm、着丈73cm、袖丈49cm。
身体にフィットして着る作りになります、袖丈はかなり短めですがそれも19世紀から続くアンダーウエアの特徴になります。
状態は中古、古着。
百年前、戦前、20世紀初期の希少なアンティーク、ヴィンテージ品です。
着用に問題となる致命的なダメージはありませんが、それなりに型崩れ、多少の変色、色落ち、生地痩せ、細かい傷、縫製ホツレ等あります。
細かいシミが前後に複数個所見られます。
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