![](https://okunomikata.info/photos/data/1713846494_36734_1.jpg)
■■画像ー1・・・■■
●●「天目へ入門」・・・●●
**”監修=竹内順一(東京芸術大学美術学部教授)”**
★室町時代・時の権力者たちは中国から海を越えて渡ってきた美術品を・「唐物」・として愛し・その収集に
力を注ぎます。天目もそのひとつ。唐物は莫大な数にのぼり・吟味され・格付けされ・整理され・その集大
成が座敷飾りの故実書・『君台観左右帳記』・に結実します。天目の分類の範となった・この巻子から・「
天目とは何か」・を探ります。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●●「天目の三条件」・・・●●
◆1・すぼまってから外に反る鼈口。
◆2・漏斗状に開いた腰部。
◆3・胎土を露わにした低い高台。
●●「天目とは形のこと」・・・●●
★天目という器だけでは未完成なもの。天目台に載って・初めて完成した姿となる。
◆「灰被天目」・「尼崎天目台」・(徳川美術館)。
■■本ー画像・・・■■
●●「天目は七種に分けられていた」・・・●●
★『君台観左右帳記』・では・現在・天目と呼びならわしているものをまとめて・「土之物」・としており・
「曜変」・「油滴」・「建盞」・などと・七種類へと分類し・特徴や当時の価値を記しています。
●「曜変」・・・●
★「建盞の内の無上也」・とされた曜変天目。桃山時代に一時・価値が下がるが・この曜変天目が天目中の最
高品として珍重され・「万疋」・(一疋は十文)・と莫大な金額がつけられていた。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●「油滴」・・・●
★天目のうち・「第二の重宝」・とされている。曜変とともに建盞とは別に項目が立てられており・異例のも
のであったことが分かる。曜変よりは数があるとされ・「五千疋」・の値が記されている。
◆「油滴天目」・(重美・根津美術館)。
●「建盞」・・・●
★曜変・油滴・烏盞と同じく建窯で造られたものと記されている。油滴のような星があると記されており・現
在の禾目天目をさしていると考えられる。値は・「三千疋」。
◆「禾目天目」・(林原美術館)。
●「烏盞」・・・●
★建盞と同じ土・釉薬で中国の盞・(浅い器の意)・の形をしており・当時の茶会記・拝見記などにその名は
出てこないため・実際にどのようなてんもくであったかは不明。
●「能皮盞」・・・●
★鼈盞と同じく・吉州窯で焼かれた二重掛けの天目で・花鳥などの文様がないものをさす。「代やすし」・と
されている。
◆「玳玻盞」・(東京国立博物館)。
●「鼈盞」・・・●
★建窯で焼かれた建盞ではなく・吉州窯で焼かれた天目で黄褐色と黒色の釉薬を二重掛けしたもの。そのうち
・「花鳥いろいろの紋あり」・として花・龍・文字などをあらわしたものをさす。値は「千疋」・と記され
ている。
◆「玳玻盞散花文天目」・(国宝・相国寺)。
●「天目」・・・●
★黒釉のうえに黄灰釉をかけた灰被天目が上物と記されており・現在の・「天目」・の意味とは異なり・黒釉
だけの天目をさしたと推測される。
◆「灰被天目」・(静嘉堂文庫美術館)。
![](https://okunomikata.info/photos/data/1713846494_36734_2.jpg)
●●「同じ建窯で焼かれた・曜変・油滴・禾目」・・●●
★こちらはすべて建窯・(現・中国福建省建陽県の末吉鎮にあった宋時代の古窯)・で焼かれたもので・その
ため健盞の名があります。それぞれ・「地いかにも黒く」・「地ぐすりいかにもくろくして」・「地くすり
くろく」・と・健盞の特徴である黒い胎土・(釉薬)・が挙げられています。曜変天目の特徴は・瑠璃色の
星形の斑文が一面にあり・種々の色が混ざって・綿の様な釉がある・と記されています。また・油滴天目は
・薄紫色の白っぽい星形の斑文が内側にも外側にもある・としていて・いずれも現在の分類と同じ定義です
。逆に・「建盞」・と挙げられるものには・油滴の様な星のあるものもある・としていて・現在の禾目天目
にあたると考えられます。この時代・「建盞」・という言葉には・「建窯で焼かれた盞」・という意味の他
に・いわゆる禾目天目を意味していたことがわかります。
●「曜変」・・・●
★こき瑠璃・うすき瑠璃の星・ひたとあり。又・黄色・白色・こくうすき瑠璃なとの色ゝ混しりて・錦のやう
なる・くすもりもあり。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●「油滴」・・・●
★うす紫色の・白けたる星・内外にひたとあり。
◆「油滴天目」・(重美・根津美術館)。
★油滴天目には内側だけでなく・外側にも高台際までびっしりと斑文がある。
●「建盞・(禾目)」・・・●
★白金の如くきんはりして・おなしく油滴の如く星のあるもあり。
◆「禾目天目」・(林原美術館)。
![](https://okunomikata.info/photos/data/1713846494_36734_3.jpg)
●●「吉州窯で焼かれた・黄と黒の天目」・・・●●
★吉州窯・(現・中国江南省吉安市永和鎮にあった宋・元時代の古窯)・で焼かれた鼈盞・と・能皮盞・(玳
玻)・盞は・いずれも黄白色のやわらかい胎土に・釉薬を二重掛けして・鼈甲様の色調を呈するものです。
『君台観左右帳記』・では・花鳥などの文様があるものを鼈盞・ないものを能皮盞としていますが・現在で
はその区分も曖昧になり・すべて能皮・(玳玻・玳皮)・天目と呼ばれることが多くなっています。吉州窯
では木の葉を黒釉に焼き付け・木の葉文様をあらわした平椀も多く作っており・室町時代の史料や後の茶会
記などに天目として登場しませんが・伝来する過程で・「木の葉天目」・の名となりました。
●「鼈盞」・・・●
★くすり黄色にて・黒きくすりにて・花鳥いろいろの紋あり。
◆「玳玻盞散花文天目」・国宝・相国寺。
★牡丹折枝が2枝背中合わせに付いた散華の文様が15個施されている。
●「能皮盞」・・・●
★くすり黄に飴色にて・うす紫の星・内外にひりとあり。
◆「玳玻天目」・重文・サンリツ服部美術館。
●●「建盞に上回った・「天目」・の価値」・・・●●
●「天目」・・・●
★伝来する過程で・大きく価値が変わったのは・『君台観左右帳記』・で・「将軍家の御用にないもの」・と
された・「天目」・です。室町時代の・「天目」・に含まれていた灰被天目をはじめ・白天目・黄天目・蓼
冷汁天目などでしたが・その価値が高まったことが・侘び茶の確立されつつあった天正十六年前後に成立し
たとされる・『山上宗二記』・に記されています。この本では・天目の項が茶碗より前に書かれていて・天
目が茶碗より格の高いものであることを示し・さらに建盞を・「代物カロキモノ也」・として低く位置付け
ています。これにより・茶道具としての灰被天目などが茶人に多く伝来しました。一方で江戸時代以降・「
建盞」・は室町将軍家の御物であったことにより・大名物として再評価され・武家大名家の宝庫に収めれれ
ていくことになります。現在・国宝に指定されている天目五点が・曜変天目三点・油滴天目一点・玳玻天目
一点から成るのは・この再評価の所以といえるのでしょう。
★つねの如し。灰被を上とする也。
◆「灰被天目」・(重美・永青文庫)。
![](https://okunomikata.info/photos/data/1713846494_36734_4.jpg)
●「単に唐物茶碗であるだけではなく、将軍家の茶と縁の深かった天目」・・・●
![](https://okunomikata.info/photos/data/1713846494_36734_5.jpg)
ー”ここより”ー
■■数寄のこころー「私のなかの茶の湯」・・・■■
●●「古きを温ね・新しきを知る名残の茶事」・・・●●
**”林屋晴三(東京国立博物館名誉会員)/選=筒井紘/料理・茶室協力=新宿柿傅”**
◆濃茶席に掛けられた・利休作・「竹二重花入」。
◆濃茶席の茶碗は・「長次郎の赤」・利休在判。
◆茶入は・「瀬戸玉川手」・(遠州の歌銘・佐保山とある)。
◆床は井上有一の・「月」。
◆花入は・辻村史朗の・「伊賀丸壺」。
◆主茶碗は楽吉左衛門の・「焼貫黒楽茶碗」。
◆他・・・・・。
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●●「上記に一括」・・・●●
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●●「同」・・・●●
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■■画像ー1・・・■■
●●「天目へ入門」・・・●●
**”監修=竹内順一(東京芸術大学美術学部教授)”**
★室町時代・時の権力者たちは中国から海を越えて渡ってきた美術品を・「唐物」・として愛し・その収集に
力を注ぎます。天目もそのひとつ。唐物は莫大な数にのぼり・吟味され・格付けされ・整理され・その集大
成が座敷飾りの故実書・『君台観左右帳記』・に結実します。天目の分類の範となった・この巻子から・「
天目とは何か」・を探ります。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●●「天目の三条件」・・・●●
◆1・すぼまってから外に反る鼈口。
◆2・漏斗状に開いた腰部。
◆3・胎土を露わにした低い高台。
●●「天目とは形のこと」・・・●●
★天目という器だけでは未完成なもの。天目台に載って・初めて完成した姿となる。
◆「灰被天目」・「尼崎天目台」・(徳川美術館)。
■■本ー画像・・・■■
●●「天目は七種に分けられていた」・・・●●
★『君台観左右帳記』・では・現在・天目と呼びならわしているものをまとめて・「土之物」・としており・
「曜変」・「油滴」・「建盞」・などと・七種類へと分類し・特徴や当時の価値を記しています。
●「曜変」・・・●
★「建盞の内の無上也」・とされた曜変天目。桃山時代に一時・価値が下がるが・この曜変天目が天目中の最
高品として珍重され・「万疋」・(一疋は十文)・と莫大な金額がつけられていた。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●「油滴」・・・●
★天目のうち・「第二の重宝」・とされている。曜変とともに建盞とは別に項目が立てられており・異例のも
のであったことが分かる。曜変よりは数があるとされ・「五千疋」・の値が記されている。
◆「油滴天目」・(重美・根津美術館)。
●「建盞」・・・●
★曜変・油滴・烏盞と同じく建窯で造られたものと記されている。油滴のような星があると記されており・現
在の禾目天目をさしていると考えられる。値は・「三千疋」。
◆「禾目天目」・(林原美術館)。
●「烏盞」・・・●
★建盞と同じ土・釉薬で中国の盞・(浅い器の意)・の形をしており・当時の茶会記・拝見記などにその名は
出てこないため・実際にどのようなてんもくであったかは不明。
●「能皮盞」・・・●
★鼈盞と同じく・吉州窯で焼かれた二重掛けの天目で・花鳥などの文様がないものをさす。「代やすし」・と
されている。
◆「玳玻盞」・(東京国立博物館)。
●「鼈盞」・・・●
★建窯で焼かれた建盞ではなく・吉州窯で焼かれた天目で黄褐色と黒色の釉薬を二重掛けしたもの。そのうち
・「花鳥いろいろの紋あり」・として花・龍・文字などをあらわしたものをさす。値は「千疋」・と記され
ている。
◆「玳玻盞散花文天目」・(国宝・相国寺)。
●「天目」・・・●
★黒釉のうえに黄灰釉をかけた灰被天目が上物と記されており・現在の・「天目」・の意味とは異なり・黒釉
だけの天目をさしたと推測される。
◆「灰被天目」・(静嘉堂文庫美術館)。
●●「同じ建窯で焼かれた・曜変・油滴・禾目」・・●●
★こちらはすべて建窯・(現・中国福建省建陽県の末吉鎮にあった宋時代の古窯)・で焼かれたもので・その
ため健盞の名があります。それぞれ・「地いかにも黒く」・「地ぐすりいかにもくろくして」・「地くすり
くろく」・と・健盞の特徴である黒い胎土・(釉薬)・が挙げられています。曜変天目の特徴は・瑠璃色の
星形の斑文が一面にあり・種々の色が混ざって・綿の様な釉がある・と記されています。また・油滴天目は
・薄紫色の白っぽい星形の斑文が内側にも外側にもある・としていて・いずれも現在の分類と同じ定義です
。逆に・「建盞」・と挙げられるものには・油滴の様な星のあるものもある・としていて・現在の禾目天目
にあたると考えられます。この時代・「建盞」・という言葉には・「建窯で焼かれた盞」・という意味の他
に・いわゆる禾目天目を意味していたことがわかります。
●「曜変」・・・●
★こき瑠璃・うすき瑠璃の星・ひたとあり。又・黄色・白色・こくうすき瑠璃なとの色ゝ混しりて・錦のやう
なる・くすもりもあり。
◆「曜変天目」・(国宝・静嘉堂文庫美術館)。
●「油滴」・・・●
★うす紫色の・白けたる星・内外にひたとあり。
◆「油滴天目」・(重美・根津美術館)。
★油滴天目には内側だけでなく・外側にも高台際までびっしりと斑文がある。
●「建盞・(禾目)」・・・●
★白金の如くきんはりして・おなしく油滴の如く星のあるもあり。
◆「禾目天目」・(林原美術館)。
●●「吉州窯で焼かれた・黄と黒の天目」・・・●●
★吉州窯・(現・中国江南省吉安市永和鎮にあった宋・元時代の古窯)・で焼かれた鼈盞・と・能皮盞・(玳
玻)・盞は・いずれも黄白色のやわらかい胎土に・釉薬を二重掛けして・鼈甲様の色調を呈するものです。
『君台観左右帳記』・では・花鳥などの文様があるものを鼈盞・ないものを能皮盞としていますが・現在で
はその区分も曖昧になり・すべて能皮・(玳玻・玳皮)・天目と呼ばれることが多くなっています。吉州窯
では木の葉を黒釉に焼き付け・木の葉文様をあらわした平椀も多く作っており・室町時代の史料や後の茶会
記などに天目として登場しませんが・伝来する過程で・「木の葉天目」・の名となりました。
●「鼈盞」・・・●
★くすり黄色にて・黒きくすりにて・花鳥いろいろの紋あり。
◆「玳玻盞散花文天目」・国宝・相国寺。
★牡丹折枝が2枝背中合わせに付いた散華の文様が15個施されている。
●「能皮盞」・・・●
★くすり黄に飴色にて・うす紫の星・内外にひりとあり。
◆「玳玻天目」・重文・サンリツ服部美術館。
●●「建盞に上回った・「天目」・の価値」・・・●●
●「天目」・・・●
★伝来する過程で・大きく価値が変わったのは・『君台観左右帳記』・で・「将軍家の御用にないもの」・と
された・「天目」・です。室町時代の・「天目」・に含まれていた灰被天目をはじめ・白天目・黄天目・蓼
冷汁天目などでしたが・その価値が高まったことが・侘び茶の確立されつつあった天正十六年前後に成立し
たとされる・『山上宗二記』・に記されています。この本では・天目の項が茶碗より前に書かれていて・天
目が茶碗より格の高いものであることを示し・さらに建盞を・「代物カロキモノ也」・として低く位置付け
ています。これにより・茶道具としての灰被天目などが茶人に多く伝来しました。一方で江戸時代以降・「
建盞」・は室町将軍家の御物であったことにより・大名物として再評価され・武家大名家の宝庫に収めれれ
ていくことになります。現在・国宝に指定されている天目五点が・曜変天目三点・油滴天目一点・玳玻天目
一点から成るのは・この再評価の所以といえるのでしょう。
★つねの如し。灰被を上とする也。
◆「灰被天目」・(重美・永青文庫)。
●「単に唐物茶碗であるだけではなく、将軍家の茶と縁の深かった天目」・・・●
ー”ここより”ー
■■数寄のこころー「私のなかの茶の湯」・・・■■
●●「古きを温ね・新しきを知る名残の茶事」・・・●●
**”林屋晴三(東京国立博物館名誉会員)/選=筒井紘/料理・茶室協力=新宿柿傅”**
◆濃茶席に掛けられた・利休作・「竹二重花入」。
◆濃茶席の茶碗は・「長次郎の赤」・利休在判。
◆茶入は・「瀬戸玉川手」・(遠州の歌銘・佐保山とある)。
◆床は井上有一の・「月」。
◆花入は・辻村史朗の・「伊賀丸壺」。
◆主茶碗は楽吉左衛門の・「焼貫黒楽茶碗」。
◆他・・・・・。
●●「上記に一括」・・・●●
●●「同」・・・●●
■■『茶道誌』・・・■■
●●『なごみ』・・・●●
**”(2008年2月・通巻第338号)”**
■■『特集』・・・■■
●●『唐物茶碗の至宝・「天目」・への招待』●●
**”(約・38頁) ”**
★鎌倉時代・中国の禅院から喫茶法とともに・日本に持
ち帰られ・かの国への憧憬とともに・唐物として高く
高く賞翫された陶磁器であります。
その夢の跡をいまに伝えるのが天目です。
将軍家から近代数寄者まで・数え切らない人々を魅了
した天目をご覧いただきます。
★七色の光彩を放ち・世界に3点とも4点とも伝え
られる。
◆「曜変天目」。
・国宝。
・静嘉堂文庫美術館。
■発行日=平成20年2月1日。
■発行所=株式会社・淡交社。
■サイズ=18×25.5cm。
■定価=840円。
■状態=美品。
●表紙に・多少の・キズ・ヤケが有ります。
●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが
●大きなダメージは・無く
●年代的には・良い状態に思います。
◆◆注意・・・◆◆
★裏表紙、開き側下に、折れ跡が有りますのでご理解
下さい・(5×12cm辺りに、完全には折れて下
りません)。
★また、発行日より・経年を経て下ります。
コンディションに係らず・古書で有る事を
充分に御理解の上・御入札下さい。
★神経質な方は入札をご辞退下さい・・!!
●全・128頁・・・!!
●特集の・・・!!
◆「天目・への招待」・は・約・38頁。
●蒐集・資料などの・参考に・・・!!
●探されていた方は・この機会に・・・!!
●以下・詳細をご覧ください・・・!!
◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。
◆掲載内容は・Q&Aより・問い合わせ下さい。
◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。
●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
―”特集”―
■■『唐物茶碗の至宝・「天目」・への招待』■■
**”(約・38頁) ”**
―”「天目」への招待・①・拝見・天目の至宝”―
●●『国宝・曜変天目を語る』・・・●●
**”対談”**
―”山下裕二さん・(美術史家)・×
長谷川祥子さん・(静嘉堂文庫美術館学芸員)”―
★「天目」・と耳にして・多くの人が思い描くのが・「
稲葉天目」・こと・国宝の曜変天目ではないでしょう
か。
室町時代から時代を超えて人々を魅了し続けてきたこ
の曜変天目が公開されると聞き・美術史家の山下裕二
さんが静嘉堂文庫美術館を訪ねました。
**”用語解説”**
◆1・曜変天目。
◆2・岩崎小彌太。
◆3・稲葉家。
◆4・東山御物。
◆山下裕二。
◆5・君台観左右帳記。
◆長谷川祥子。
◆6・福建省の建窯。
◆7・大正名器鑑。
―”「天目」への招待・②・茶の湯の古典に学ぶ”―
●●『天目へ入門』・・・●●
**”監修=竹内順一(東京芸術大学美術学部教授)”**
★室町時代・時の権力者たちは中国から海を越えて渡っ
てきた美術品を・「唐物」・として愛し・その収集に
力を注ぎます。
天目もそのひとつ。
唐物は莫大な数にのぼり・吟味され・格付けされ・整
理され・その集大成が座敷飾りの故実書・『君台観左
右帳記』・に結実します。
天目の分類の範となった・この巻子から・「天目とは
何か」・を探ります。
◆「曜変天目」。
・国宝。
・静嘉堂文庫美術館。
―”天目の三条件”―
◆1・すぼまってから外に反る鼈口。
◆2・漏斗状に開いた腰部。
◆3・胎土を露わにした低い高台。
●天目は色ではなく・形をあらわしていた。
●「天目とは形のこと」・・・●
★天目という器だけでは未完成なもの。
天目台に載って・初めて完成した姿となる。
◆「灰被天目」・「尼崎天目台」。
・徳川美術館。
★名物の天目台が残っている貴重な類例の天目。
◆禅院茶礼の伝統の形式を伝える建仁寺の・「四
つ頭茶会」・で用いられる天目と天目台。
●「天目は七種に分けられていた」・・・●
★『君台観左右帳記』・では・現在・天目と呼びならわ
しているものをまとめて・「土之物」・としており・
「曜変」・「油滴」・「建盞」・などと・七種類へと
分類し・特徴や当時の価値を記しています。
―”曜変”―
★「建盞の内の無上也」・とされた曜変天目。
桃山時代に一時・価値が下がるが・この曜変天目が天
目中の最高品として珍重され・「万疋」・(一疋は十
文)・と莫大な金額がつけられていた。
◆「曜変天目」。
・国宝。
・静嘉堂文庫美術館。
―”油滴”―
★天目のうち・「第二の重宝」・とされている。
曜変とともに建盞とは別に項目が立てられており・異
例のものであったことが分かる。
曜変よりは数があるとされ・「五千疋」・の値が記さ
れている。
◆「油滴天目」。
・重美。
・根津美術館。
―”建盞”―
★曜変・油滴・烏盞と同じく建窯で造られたものと記さ
れている。
油滴のような星があると記されており・現在の禾目天
目をさしていると考えられる。
値は・「三千疋」。
◆「禾目天目」。
・林原美術館。
―”烏盞”―
★建盞と同じ土・釉薬で中国の盞・(浅い器の意)・の
形をしており・当時の茶会記・拝見記などにその名は
出てこないため・実際にどのようなてんもくであった
かは不明。
―”能皮盞”―
★鼈盞と同じく・吉州窯で焼かれた二重掛けの天目で・
花鳥などの文様がないものをさす。
「代やすし」・とされている。
◆「玳玻盞」。
・東京国立博物館。
―”鼈盞”―
★建窯で焼かれた建盞ではなく・吉州窯で焼かれた天目
で黄褐色と黒色の釉薬を二重掛けしたもの。
そのうち・「花鳥いろいろの紋あり」・として花・龍
・文字などをあらわしたものをさす。
値は「千疋」・と記されている。
◆「玳玻盞散花文天目」。
・国宝。
・相国寺。
―”天目”―
★黒釉のうえに黄灰釉をかけた灰被天目が上物と記され
ており・現在の・「天目」・の意味とは異なり・黒釉
だけの天目をさしたと推測される。
◆「灰被天目」。
・静嘉堂文庫美術館。
●「同じ建窯で焼かれた・曜変・油滴・禾目」・・●
★こちらはすべて建窯・(現・中国福建省建陽県の末吉
鎮にあった宋時代の古窯)・で焼かれたもので・その
ため健盞の名があります。
それぞれ・「地いかにも黒く」・「地ぐすりいかにも
くろくして」・「地くすりくろく」・と・健盞の特徴
である黒い胎土・(釉薬)・が挙げられています。
曜変天目の特徴は・瑠璃色の星形の斑文が一面にあり
・種々の色が混ざって・綿の様な釉がある・と記され
ています。
また・油滴天目は・薄紫色の白っぽい星形の斑文が内
側にも外側にもある・としていて・いずれも現在の分
類と同じ定義です。
逆に・「建盞」・と挙げられるものには・油滴の様な
星のあるものもある・としていて・現在の禾目天目に
あたると考えられます。
この時代・「建盞」・という言葉には・「建窯で焼か
れた盞」・という意味の他に・いわゆる禾目天目を意
味していたことがわかります。
―”曜変”―
★こき瑠璃・うすき瑠璃の星・ひたとあり。
又・黄色・白色・こくうすき瑠璃なとの色ゝ混しりて
・錦のやうなる・くすもりもあり。
◆「曜変天目」。
・国宝。
・静嘉堂文庫美術館。
―”油滴”―
★うす紫色の・白けたる星・内外にひたとあり。
◆「油滴天目」。
・重美。
・根津美術館。
★油滴天目には内側だけでなく・外側にも高台
際までびっしりと斑文がある。
―”建盞・(禾目)”―
★白金の如くきんはりして・おなしく油滴の如く星のあ
るもあり。
◆「禾目天目」。
・林原美術館。
●「吉州窯で焼かれた・黄と黒の天目」・・・●
★吉州窯・(現・中国江南省吉安市永和鎮にあった宋・
元時代の古窯)・で焼かれた鼈盞・と・能皮盞・(玳
玻)・盞は・いずれも黄白色のやわらかい胎土に・釉
薬を二重掛けして・鼈甲様の色調を呈するものです。
『君台観左右帳記』・では・花鳥などの文様があるも
のを鼈盞・ないものを能皮盞としていますが・現在で
はその区分も曖昧になり・すべて能皮・(玳玻・玳皮
)・天目と呼ばれることが多くなっています。
吉州窯では木の葉を黒釉に焼き付け・木の葉文様をあ
らわした平椀も多く作っており・室町時代の史料や後
の茶会記などに天目として登場しませんが・伝来する
過程で・「木の葉天目」・の名となりました。
―”鼈盞”―
★くすり黄色にて・黒きくすりにて・花鳥いろいろの紋
あり。
◆「玳玻盞散花文天目」。
・国宝。
・相国寺。
★牡丹折枝が2枝背中合わせに付いた散華の文
様が15個施されている。
―能皮盞”―
★くすり黄に飴色にて・うす紫の星・内外にひりとあり。
◆「玳玻天目」。
・重文。
・サンリツ服部美術館。
●「建盞に上回った・「天目」・の価値」・・・●
―”天目”―
★伝来する過程で・大きく価値が変わったのは・『君台
観左右帳記』・で・「将軍家の御用にないもの」・と
された・「天目」・です。
室町時代の・「天目」・に含まれていた灰被天目をは
じめ・白天目・黄天目・蓼冷汁天目などでしたが・そ
の価値が高まったことが・侘び茶の確立されつつあっ
た天正十六年前後に成立したとされる・『山上宗二記
』・に記されています。
この本では・天目の項が茶碗より前に書かれていて・
天目が茶碗より格の高いものであることを示し・さら
に建盞を・「代物カロキモノ也」・として低く位置付
けています。
これにより・茶道具としての灰被天目などが茶人に多
く伝来しました。
一方で江戸時代以降・「建盞」・は室町将軍家の御物
であったことにより・大名物として再評価され・武家
大名家の宝庫に収めれれていくことになります。
現在・国宝に指定されている天目五点が・曜変天目三
点・油滴天目一点・玳玻天目一点から成るのは・この
再評価の所以といえるのでしょう。
★つねの如し。灰被を上とする也。
◆「灰被天目」。
・重美。
・永青文庫。
★建盞とは異なり・たっぷりとした見込みも茶
人に好まれた。
桃山時代・天下人の茶碗にふさわしいものと
して主役とされた。
―”「天目」への招待・③・天目に魅せられた人たち”―
●●『いまに息づく天目の魅力』・・・●●
◆「曜変」・長江惣吉作。
●「長江惣吉・さん・(陶芸家)」・・・●
★「曜変の再現」・という研究。
支えるのは曜変天目への敬意。
◆「曜変」・長江惣吉作。
●「桶谷寧・さん・(陶芸家)」・・・●
★曜変天目を生み出す方法論は・「焼き」・にあり。
◆同じ釉薬を使いながら・焼成時間の差で・曜変
から金禾目まで変化した作品。
・4点。
◆他・・・・・。
●「川島公之さん(古美術商・繭山龍泉堂)」・●
★定窯の天目。
建窯・吉州窯だけではない・鑑賞陶磁としての魅力。
―”「黒定」・を代表する作品”―
◆「黒釉金彩蝶牡丹文碗」。
・重要文化財。
・個人。
◆他・・・・・。
―”(以下・白黒)”―
■■「天目と茶の湯」・・・■■
**”文=鈴木宗幹・(今日庵業躰)”**
●禅林の天目。
●武家の喫茶・「書院の茶」。
●「茶の湯」・の誕生。
●天目から楽茶碗へ。
■■「中国の喫茶文化と天目」・・・■■
**”文=長谷川祥子(静嘉堂文庫美術館学芸員)”**
●唐代に広がった黒釉陶磁。
●建盞が流行した理由。
●日本に請来された天目。
●唐物天目への憧憬。
―”名所の理由・茶道具の見かた”―
■■「掛物」・・・■■
**”小澤宗誠・(茶道家)”**
**”(4頁・白黒)”**
★茶席の床には・書や絵を軸装した掛物が多く掛けられて
います。
茶席で拝見する掛け物ならではの見所を紹介します。
●掛け物の歴史。
―”掛物の名所・各部名称”―
◆躙口から床を拝見。
◆床前での拝見。
◆本誌を拝見。
―”数寄のこころ”―
■■「私のなかの茶の湯」・・・■■
**”林屋晴三(東京国立博物館名誉会員)”**
**”選=筒井紘一”**
**”料理・茶室協力=新宿柿傅”**
**”(4頁カラー・5頁白黒)”**
★古きを温ね・新しきを知る名残の茶事
◆濃茶席に掛けられた・利休作・「竹二重花入」。
◆濃茶席の茶碗は・「長次郎の赤」・利休在判。
◆茶入は・「瀬戸玉川手」
・遠州の歌銘・佐保山とある。
◆床は井上有一の・「月」。
◆花入は・辻村史朗の・「伊賀丸壺」。
◆主茶碗は楽吉左衛門の・「焼貫黒楽茶碗」。
◆他・・・・・。
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