同じ年齢のこの二人は、日本映画史において対照的な役割を演じてきた。
日本植民地の現地女性を演じ、戦後も国境を越えて活躍した李香蘭。
軍人の妻を演じて、戦後は民主主義の「象徴」となった原節子。
1920年に生まれて、異なる軌跡を歩んできた二人の女優の生涯と仕事を
ジェンダーとナショナリズムの視点で論じた力作。
CONTENTS
第1章 二人の女優
第2章 原節子1920‐45
第3章 李香蘭1920‐46
第4章 原節子1946‐
第5章 山口淑子、シャーリー・ヤマグチ、李香蘭、大鷹淑子、
ジャミーラ1946‐
第6章 神話とその分身
李香蘭と朝鮮人慰安婦
全437ページ
四方田犬彦
1953年西宮市に生まれる。東京大学人文系大学院博士課程修了。
専攻は比較文学・比較文化。コロンビア大学、ボローニャ大学、
テルアヴィヴ大学等で客員研究員・教授を転々とし、
現在は明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る
2011年12月16日初版第1刷発行
定価1,408円
◆状態:美品、未読に近い状態です。
第2章 原節子1920‐45
第3章 李香蘭1920‐46
第4章 原節子1946‐
第5章 山口淑子、シャーリー・ヤマグチ、李香蘭、大鷹淑子、
第6章 神話とその分身
李香蘭と朝鮮人慰安婦
1953年西宮市に生まれる。東京大学人文系大学院博士課程修了。